10/23/2018
ノウハウ
今回は安全に配慮した住宅設計についてお話ししたいと思います。今回は段差・階段についてです。
安全に配慮した家づくり
昨今、ユニバーサルデザインということばをよく聞くようになりました。これは簡単に言うと、すべての人のためのデザインということで、年齢や性別、能力の違いに関係なく、誰にでも使いやすいものをつくることを意味します。よく、バリアフリーと混同されますが、ユニバーサルデザインは使う人にとっての「障害(バリア)」があることを前提にしていません。最初からすべての人が使えるデザインを目指しているためです。家づくりにもその考え方は必須です。なぜなら、玄関、和室と廊下の境目、水まわり周囲などの段差で起きるつまずき、転倒などの事故が住宅で起こっているからです。
住宅内事故の原因の多くは段差や階段
家の階段から転倒するなどといった事故は増えています。安全第一で、将来のことを今から考えた住宅設計をすることが必要です。
階段などに手すりを付けておき、手すりの両端は水平な部分を確保することも安全性を高める取り組みとなります。
また、階段勾配は30~35度、蹴上げは15~20cm、踏み面は25~30cm以上を確保、階段の始まりと終わりも40~45cmほど確保できるようにしておきたいところです。
また、階段には踊り場を設けることも考えてみましょう。平坦な場所ができるので休憩もできます。踊り場の踏み面は回り階段で90度か180度、曲がり階段では90度にするのがお勧めです。踏み面が三角になる30度や45度はできるだけ避けましょう。踊り場があるだけで、転落したとしても、怪我をする確率は下がります。部屋と部屋の段差には危険がありますが、腰が掛けられるような段差を設けることは有効です。今後、高齢となった場合や、高齢者がいる家庭では、室内移動の負担を軽減させることに繋がります。また、足腰の弱い人にとって負担となっているのが玄関の段差です。できるだけフラットにしてもよいのですが、靴を履きやすいようにあえて腰が掛けられるような段差を横に作るなどの設計も考えられます。それぞれの生活に応じた細かな安全性まで配慮した住宅設計がポイントです。家づくりの際には事前に将来を見据えた相談を行いましょう。
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10/2/2018

住宅の間取りを決める際に行っていただきたいこと
ノウハウ
今回は住宅の間取りを決める際に行っていただきたいことを紹介したいと思います。それは、生活の優先順位を決めるということです。人により生活リズムは違うと思います。すべてを叶えようとするのはコスト面の部分等で難しいこともありますので、このポイントについて記載していきたいと思います。
生活の優先順位は?
あなたが生活していく中でどうしてもこれだけは譲れないというものは何でしょうか。男性の方ですと、働き方改革の影響等もあり、在宅勤務の方も増えています。そのため、自宅での仕事のスペースを確保したいという要望があったりします。女性の方ですと洗濯ものを洗う、干すという作業に重点を置く方もいらっしゃいます。他には育児のしやすさや子どもの成長を考えた生活空間の確保など要望は多岐に渡るかと思います。要望は数えきれないほどありますので、優先順位を決めることは非常に大事な作業になります。そして、ここの部分は絶対に外せないというところを1つや2つ決めることも必要になります。その譲れない部分を中心に戸建住宅の設計をしていくことになります。
中長期的なライフプランを考える
間取りを決める際には、今後の家族構成などのライフプランを決めることから始まります。新しい家族が増えれば、いずれ成長して個室が必要になる可能性もあります。また、物も増えてくるので、収納スペースの確保についても検討する必要もあります。さらに長期的なことを考えると今後の二世帯住宅を検討して増改築を意識した間取りやバリアフリーを考えた間取りも考えられます。将来を長い目で見た戸建住宅の設計をお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか。生活の優先順位をどう決めて住宅の設計をしていくのかは非常に難しいかと思います。旦那様や奥様で考え方も違ってくる部分もありますので、ご家族で整理してみてはいかがでしょうか。
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